大須がもっと楽しくなるフリーマガジン
ばらばら。vol.16
やきとり角屋
今年で創業74年となる老舗焼き鳥店。店内には年季の入ったカウンター、ピンク電話や注文を通すための拡声器などがあり昭和の面影が息づいている。焼き鳥は一串130円（二串からの注文）からと驚きの安さである。人気メニューはとん、きも、砂肝、手羽先など。香ばしい香り、じっくりと炙られ旨みが引き出されたお肉にお酒が進む。店主からは気軽に通ってほしい、お子様も大歓迎とのお言葉をいただいた。
これを読めばあなたも角屋ツウになれます!
角屋さんは言わずと知れた大須の大人気焼き鳥店です。辺り一体に漂う焼き鳥の魅惑的な匂い、昭和の老舗感漂う店構え。そんな角屋さんに入ってみたいけど…渋すぎる店構え故に入りにくいと感じている方もいると思います。そんなジレンマを解消すべく角屋さんがどんなお店なのかご紹介いたします！
ーー創業何年になりますか
昭和24年から初めて今年で創業74年になります。
ーー現在のお店は当時のままですか。
隣のお店が空いたので、その分店を広げて創業当時より大きくなりました。
ーー入口が二つあるのはそのせいなんですね。
はい、隣の店舗の壁を壊して現在の状態になりました。最初の店と壁の色が違います。
ーー現在のご店主で何代目になりますか
祖父、父と継ないで私で3代目になります。
ーーお店でお客さんにはどんな風に呼ばれているのですか。
2代目の父もまだ働いているので父の代からのお客さんにとっては父が大将で私が若（わか）となります。
ーーお店のこだわりや、守り続けているものはありますか。
昭和の品々、拡声器での注文やピンク電話であったり、味も店も含めて変わらず昔のままぶれずに続けていくことにこだわっています。
ーー創業当時の様子を守り続けているんですね。
それが入りにくいって言われるのかも（笑）
ーーこの醤油味のタレも創業当時のままのものですか。
はい、そうです。
ーーお店で人気の串を教えて下さい。
とん、きも、よそとは少し違う大きめの砂肝、串で刺した手羽先、ピーマンも人気です。お子さんでピーマンを食べてピーマン嫌いを克服したと聞いたりすると嬉しいですね。
ーーこれまでお店を続けてきて印象に残った出来事などはありますか。
コロナ禍での経験です。
長く店を休むという経験が初めてだったので、どうなってしまうのかな、この先できるのかな？もと通りに戻るのかなと不安に思っていました。
ーー再びお店を営業できるようになった時のお気持ちをお聞かせ下さい。
ありがたいですね、久しぶりの常連さんのお顔を見れて安心しましたし、嬉しかったですね。またこうやって店を続けられるているのが本当にありがたいです。
ーー最後に角屋さんに行ってみたいと思っている方にメッセージをお願いします。
暖簾で隠されている店内なので入りにくいかもしれないですが、小さなお子様からご高齢の方まで隣同士で飲める店です。家族で通っていただいて、お子様が成長していく姿を見守ることができたら嬉しいです。また祖父の代から通ってくれている常連さんもいたりして、いろんな年代の人に楽しんでいただけてます。まずは一度いらして下さい。そして気軽に楽しんで下さい。